お家の外壁塗装する際に一番気になるのが、かかる費用ではないでしょうか。
「コミコミ49.8万円!」なんて広告見ると「安い!」と飛びつきたくなりますが、本当に安いのでしょうか?
以下で分かりやすく説明させて頂きます。
外壁塗装に必要な工程と費用の内訳
業者から提出された見積書、トータル金額だけでなく内容も把握しておくと より具体的な理解を得られます。種類 | 耐用年数 | 1平米単価 |
アクリル | 4-8年 | 1300-1500円 |
ウレタン | 8-10年 | 1600-2100円 |
シリコン | 10-15年 | 2200-3000円 |
フッ素 | 15-20年 | 3600-5000円 |
無機 | 20-25年 | 4300-5500円 |
塗料代
安い塗料を使う場合と、高価な塗料を使う場合で、一般的な住宅でも数十万円の差が生まれます。
同じ内容の工事でも、塗料のグレードを上げた場合、下げた場合の見積りも出して貰うと より適正な工事を受けられると思います。
足場の建設と解体
お家の外周にグルリと建設用の足場を組立てます。
外壁塗装業者が自ら足場を組む事は稀で、足場専門の業者が組立を行います。
一般的な住居であれば半日程度で仕上げます。
通常、足場の建設と撤去で工事費全体の15-25%程度を占める工事です。
外注で足場建設をする場合、当然削る事は出来ない作業原価です。
100万円の工事なら約15-25万円かかる所、ありがちですが「足場代を無料にします」というセールストークや広告は、かなり無理が有ると言わざるを得ない内容です。
※足場にかかる原価を別の部分に置き換えているだけです
工事費(工賃、人件費)
見積書の内訳には載っていなくても、当然職人さんの人件費が含まれます。
また、訪問販売などの営業員を使っている場合は、その人件費と歩合給。
さらに営業会社(注文を取る専門、塗装工事は他社へ丸投げ)が入っている場合は、更にその中間マージン。
立派な事務所やショールームを持っていれば、そこに常駐する人員、更に家賃。
これらも当然費用に含みますので、同じ内容、同じ材料の工事でも、これらを持つ業者と、持たない業者で工事金額に差が生まれる訳です。
塗装以外の作業
外壁と屋根の洗浄
高圧洗浄機を用いて建物を水洗いします。
汚れ、チョーキングや苔、藻類など、塗装の邪魔になる物質を高圧水流で洗い流します。
現在の壁の状況によっては薬を用いた消毒や、洗剤を用いた洗浄なども、塗装を長持ちさせる為に必要になる場合があります。
塗料を付けない箇所への養生
窓枠やベランダ、玄関ドアなど、塗装しない部分をテープやビニールシートで覆って、塗料が付かないように養生します。
雨樋など、外壁の後の工程で塗る部分も同様に養生します。
ヒビや割れ等の補修
そのままにしておくと水分が建物内部に入って柱や壁材まで湿気で痛めてしまう為、補修をしてから塗装をします。
一般的にはコーキング剤を充填して、穴を完全に塞いでしまいます。
充填剤の上から塗装を施しますので、見た目にはドコを直したのか分からない位の状態まで改善します。
下地塗装・下塗り
塗装は下地で決まると言っても過言でない程に重要な工程です。
プライマーという下塗り塗料を一番最初に塗布します。※シーラーやフィラーと呼ばれる場合もあります
これは外壁自体と塗料を繋げる接着剤のような役割と、表面を滑らかに整える役割を担っています。
基本、下塗り(プライマー)、中塗り(塗料1回目)、上塗り(塗料2回目)の3工程ですが、所謂「悪徳業者」が省く工程がこの「下塗り」です。
この工程が見積りの内訳に入っていない場合は、十分に注意して下さい。
付帯部の塗装
お家には屋根や壁だけでなく、木や鉄、プラスチックの部分があります。
雨樋や軒天、破風板などが代表的。
また、雨戸や戸袋、玄関ドアやベランダ、手すりやフェンスも塗ることが出来ます。
どこまで塗装するのか希望を明確にしておかないと、見積もりに含まれないかもしれませんので、打ち合わせは念入りに行って下さい。
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